恋愛はもちろん、仕事やプライベートでも人との距離感は非常に重要です。
踏み込みすぎて、妙に距離感が近い人は相手に拒絶されてしまう可能性もありますし、全く踏み込めない人は関係に進展が見られなくなります。
そんなデリケートでありながら避けては通れない人との距離感について今日は書いていきたいと思います。
物理的距離感=心理的距離感?
心理学では物理的な距離と心理的な距離は比例すると言われています。
確かに、心を許した人であれば物理的な距離も近くなってきますが、知らない人の近くには好んで行きたくないですよね。
私も物理的に知らない人の近くになってしまう満員電車はできるだけ乗りたくありませんが、心を許している友人や恋人、ペットとは近い距離にいても全くストレスになりません。
このように、物理的な距離と心理的な距離は比例しており、相手と親しくなりたければ、まずは物理的な距離をうまく縮めていくことが重要になります。
パーソナルスペースとは
相手との距離感を縮めるに当たり、「パーソナルスペース」を理解しておかなければなりません。
他人に近づかれるときに「近い…」と不快感を感じたことがある方もいると思いますが、この不快に感じる距離のことを「パーソナルスペース」と呼びます。
相手との距離感を縮めようとするがために、むやみに相手のパーソナルスペースに入ってしまっては、逆に相手に不快感や拒絶感を与えてしまい、逆効果になってしまいます。
一般的に3.5m以上を公衆距離(公的な関係の距離感)、1.2m~3.5mまでの距離を社会距離(ビジネスパートナーとしての距離感)、45cm~1.2mまでを個体距離(親友の距離感)、0cm~45cmを密接距離(恋人との距離感)と言います。
相手とあなたが今どれくらいの関係性かを冷静に考えて、相手との距離感を選ぶことが大切です。
パーソナルスペースは男女で違う
パーソナルスペースは男女でその形に違いがあると言われています。
女性のパーソナルスペースがきれいな円形であるのに対して、男性は縦長で正面が長く、横幅が狭いと言われています。
男性と女性のパーソナルスペースを重ねると、男性の方がパーソナルスペースが広くなるので、女性からすると気にならない距離であったとしても男性からするとパーソナルスペースに侵入されていると感じ、少し身構えてしまう可能性があります。
男女や個人個人でもパーソナルスペースの大きさや形は違いますので、しっかりと相手とコミュニケーションを取りながら相手のパーソナルスペースを探ってみることが大切です。
相手との距離感を確かめる方法
人は、所有物にもパーソナルスペースと同じような感覚を持っていますが、これはほぼ無意識、無自覚なものと言われています。
そこで、相手との距離感を探るために、カフェなどに入ったときに自然な流れで相手のグラスの近くに自分のグラスを置いてみましょう。
グラスは口をつけるものであり、モノの中でもパーソナルスペースにより近い感覚を持つと言われています。
そのため、あなたがグラスを置いたあとの相手の無意識、無自覚の動きを見ることで相手があなたに対してどれくらいの距離感を感じているかが分かるのです。
相手が一口飲んだあとも、距離感を変えずに同じ位置においたのであれば、相手からの高感度は高めだと言えます。もし自分が置いた距離よりもされに近づけてくるなんてことがあれば、脈ありのサインと言えるでしょう。
逆に、相手があなたのグラスから離れたところに置き直したのであれば、今はまだその距離感は近すぎたということです。
そのときは、それ以上相手のパーソナルスペーズに侵入するのではなく、一旦離れるようにしましょう。
距離を縮める方法
気になる人と、距離を縮めたいと思うのは当然のことです。
しかし、何回も言いますがやり方を間違えてしまえば相手に不快感を与えてしまい、逆に溝ができてしまう可能性もあります。
相手との距離を縮める上で重要なのが、とにかく自然に距離を縮めることです。決して無理をしてはいけません。
距離を縮める方法として有効と言われているのが、隣に座ることです。特に男性はパーソナルスペースが縦長なので、隣に座ることで自然に相手のパーソナルスペーズに入り込むことができます。
食事をするときなどは、テーブル席ではなくカウンターにすることで自然と相手の隣に座ることができます。
また、隣合わせでは相手の顔を直視しないでいいので、緊張感やストレスがかなり軽減されます。まだ、距離が縮まっていない人とはできるだけ隣合わせで食事をするようにしましょう。
更に有効的な方法としては、あなたから相手のパーソナルスペーズに入っていくのではなく、相手に入ってきてもらうことです。
「この動画面白いんだけど!」とスマホで同じ動画を見ることで相手から自然とパーソナルスペース内に入ってきてもらったり、同じメニュー表で何を食べるかを決めたりするなどが有効的です。
距離を縮めるときの注意点
距離を縮める際に大切なことは、無理をしないこと、自然に縮めていくことです。
腕を組む、一歩下がる、足の向きを自分と逆側にするなど相手に少しでも拒否反応(無意識の場合がほとんど)があった場合は、そのときはすぐにパーソナルスペースから離れるようにしましょう。
その時に引くことができれば、その後一緒にいる時間が長くなっていけば自然と距離も縮めることができます。
しかし、相手に拒否反応があってもそのままパーソナルスペースにいつでけてしまうと、相手に不快感を植え付けてしまう可能性もあり、その後の二人の関係に大きな溝ができてしまうかも知れません。
無理をして近づいても決していい結果は訪れないでしょう。
しっかりと相手のことを考え、良い距離感を保てるようにしましょう。
まとめ
今回は人との距離感について書いてきましたが、いかがだったでしょうか?
人は生きていく中で必ず人と接しなければなりません。つまり、対人関係を作ることは人生において何より重要なスキルと言えるのです。
今回は恋愛をベースに書いてきましたが、これらの話はビジネスパートナーや親友関係にも置き換えることができます。
この記事をきっかけにあなたの対人関係がより良くなることを願っています。